南海トラフ地震で「日本が終わる日」が本当にくる可能性は・・

南海トラフ地震が発生すれば、「日本は終わる」のでしょうか?

今、ネット上では「南海トラフ地震 日本終わる」と検索して、南海トラフ地震発生後の日本がどうなってしまうのかを心配する人が増えているようです。

また、リアルな話としては、海外に移住する地震学者も出てきているという話もありますよね。

もちろん、来たるべき国難から逃れるために。

こんな話を聞くと「いよいよ南海トラフ地震で日本も終わるのか」と心配になりますが、

多くの人の不安の根底にあるのは恐らく・・・

「30年以内に80%の確率」

「最悪32万人の死者」

「経済被害220兆円」

「最大34mの大津波」

このような南海トラフ地震の想定に見られる「数字」ではないでしょうか?

確かに、この想定通りになれば「日本が終わる」と想像してしまうのも無理もありません。

これだけ甚大な被害を出せば立ち直るのも容易ではなく、生き残った人々にも壮絶な「その後」が待ち受けていることは間違いありません。

 

 

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南海トラフ地震が発生すれば、日本は本当に終わるのか?

ここで一つだけ確かな事実があります。

それは、日本が過去の南海トラフ地震を幾度となく乗り越えてきたという事実です。

仁和地震、永長地震、正平地震、明応地震、

宝永地震、安政地震、昭和地震・・・

これら南海トラフを震源域とする大地震を経てなお、日本という先進国が今ここに存在しているじゃありませんか・・・と。

つまり、これは南海トラフ地震が発生したとしても日本は終わらないという一つの証明になるのではと考えます。

・・・ただし。

これはあくまでも過去の事例にすぎず、今後も乗り越えられるという揺るぎない証明には程遠いかもしれません。

なぜなら、昔と今では被害の条件が異なってくるからです。

違いすぎると言っても過言ではないかもしれません。

南海トラフ地震で気がかりなのは、これからご紹介する「時代による被害の違い」です。

戦後40年、高度成長期に大都市が大きな地震に見舞われずにインフラを高度に発達させてきた我々は、その発展を基盤とした社会に生きています。

そのような中で、未曽有の大地震である「南海トラフ地震」が発生してしまったらどうなるでしょう。

発展途上の時代には想定もしなかったようなことが、次々発生しまう可能性が大きいのではないでしょうか?

 

時代による南海トラフ地震の被害の違い

未知数なことは「時代による被害の違い」です。

同じ「南海トラフ地震」でも、過去と今では被害が異なるということですね。

ここではまず、過去に発生した南海トラフ地震の被害がどれほどだったのか?

・・・ということを見ていきますが、

例えば、日本でも屈指の被害を出した南海トラフ地震の一つには、江戸時代の宝永地震(1707年)があります。

宝永地震はどれほどの被害だったのかというと、全国で死者2万人というのが通説でした。

しかし近年になって、それ以上の被害が出た可能性が浮上してきたようです。

・・・というのも、信憑性のある文献の中に、大阪だけで「死者2万1千人」と書かれた記述を発見したんですね。

大阪の死者数だけで通説の「2万人」を超えてしまったわけです。

このとおり、通説では被害が少なすぎることが指摘されているので、ここでは死者が「全国3万人」だったと仮定してみましょう。

つまり、過去の南海トラフ地震では「全国3万人」が犠牲になったと考えてみます。

その上で、比較してみると・・・

宝永地震の「3万人」に対し、現代の想定では「32万人」ですので、同じ南海トラフ地震なのに、10倍以上の大きな差があることがわかります。

なぜ、現代ではこんなに被害が大きく見積もられているのか?

ここからは江戸時代と現代で「何が違うのか」ということを具体的に見ていきますね。

 

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江戸時代と現代では人口が違いすぎる!

まず1つ目の違い。江戸時代と現代で比較にならないのは人口です。

江戸時代の日本の人口は、中期・後期を通じて3000万人前後でした。

現代の日本はというと、1億2670万人2017年12月時点)ですから・・・

比較すると、現在はじつに4倍以上も人口が増加したわけですね。

つまり、それだけ人が増えたのだから、宝永地震の時に比べて数倍の死者は覚悟しなくてはいけないことがわかります。

現代では危険地域に住む人も増加している!

2つ目は「住む場所」の違いです。

江戸時代には過去の災害の歴史を教訓に、危険な地域に集落はつくらなかったそうです。

例えば、過去の災害で津波が到達したラインからは、はみ出して住まない。

このように江戸時代には先人の教えを守り、被害を最小限に食い止めていたと考えられますが、

現代では、防災の観点から見ると危険な地域にも住むようになってしまったのです。

つまり、過去に津波が到達したラインからはみ出した所に住んだり、海抜が低い場所に家を建てたりしてしまったんですね。

居住地を広げることは、人口拡大の面から見れば仕方がないことかもしれませんが、

それでも危険地域に住むリスクがはっきり表れた結果が「関東大震災」だと指摘する人もいます。

例えば、昭和南海地震のときは危険地域をはみ出していない時代でしたので、死者は121人で済みましたが、

危険地域にも住居を拡大した関東大震災では7万人という信じられないほどの死者が出ています。

東日本大震災のときも、戦後になってから町を拡大したところに被害が集中していることを考えると、

やはり昔の人達は適当に住居地を選んでいたのではなく、理由があってそこに住んでいたのだと気づかされます。

これほど危険地域に住居が拡大した現代です。

早急に対策を考えなければ、昔とは比較にならないほどの死者が出ることでしょう。

 

江戸時代とは環境が違いすぎる!

3つ目の違いはインフラです。

江戸時代でもじつは上水道、下水道といった仕組みがすでに完成されていたそうですが、

現代では電気、ガス、水道・・・

それに通信網など高度に発展していて、江戸時代とは比べ物にならないですよね。

もし、南海トラフ地震でそれらがすべて途絶えたらどうなるでしょうか?

一呼吸おいてから、真剣に想像してみてください・・。

夜でも一切、明かりはなし。

火を使うことも、水を飲むこともできない。

トイレが使えないから排泄にも困る。

テレビもつかないから情報もまったくわからない。

その上、物資も届かない、届いても全く行き渡らない・・・

そうなれば、命が削られるような過酷な状況になるはずです。

3.11で被災した人たちは、地震発生後に健康状態がどんどん悪化していきました。

肌も髪も唇もガサガサに荒れ、爪はボロボロになり、抜け毛まで出てしまう状況です。

今まで「当たり前」だと思っていたものが消えてしまうことは、容易には想像できないかもしれませんが、

「これは自分にも起こりえるのだ」ということを肝に銘じておいたほうがよいかもしれません。

【知らないと絶対困る】南海トラフ地震に必須の持ち物25点!!

火災は宝永地震の比ではない!

4つ目に江戸時代と比較にならないと考えられるのは火災。

3.11の例では、「津波火災」で命を落とす人が大勢いました。

焼失規模は、なんと東京ドーム120個分です。

「津波火災」とは、津波によって浸水した地域に発生する2次災害のことで、流された住宅や、がれきなどが燃える現象ですが、

その原因は、ボンベから噴き出したプロパンガス、石油タンクの流出、そして自動車にも発火リスクがあるといわれています。

事実、3.11では流された車両が何百台も炎上していましたね。

どうやら、海水に含まれる塩化ナトリウムが発火リスクを極端に高くしているということがわかってきています。

津波と火災は、言ってみれば「水」と「火」ですから、相容れないイメージかもしれませんが、

南海トラフ地震でも、「水攻め」「火攻め」が同時に発生する可能性が非常に高いと言えるでしょう。

自動車、プロパンガス、石油タンク・・・

このように、宝永地震のときには存在しない火災原因が多く存在する現代。

災の規模は江戸時代のそれとは比較にならないことは想像に難くありません。

南海トラフ地震被害想定」そもそもの根拠は?

ところで、なぜ現在の想定では「最悪32万人」なのでしょうか。

その根拠とは・・?

実は、南海トラフ地震の被害想定は2003年時点では「2万5千人」でした。

なぜそれが「32万人」になってしまったかというと、やはり東日本大震災がきっかけなのです。

想定外の被害を目の当たりにした有識者は、予測をあらためなくてはならないと痛切に感じたのでしょう。

その結果、想定されていた震源域を一気に2倍に拡大。

再度割り出した結果が、今回の「32万人」という数字のようです。

「世界の海溝型巨大地震の震源域の解析結果など、科学的知見を加えた」

有識者は「死者32万人」想定についてこのように説明していますが、

3.11が発生していなかったら、南海トラフ地震の想定が2万5千人のままだったに違いありません。

想定というのは案外、拠り所のない不確かなものかもしれないと感じます。

しかし、先ほど見てきた、

人口、危険地域の住居、インフラ崩壊、津波火災・・・

これらのリスクが宝永地震とは比較にならないことを考えると、

「32万人」は決して絵空事ではないでしょう。

少なくとも、以前の想定2万5千人」がどれだけ甘いかがわかると思います。

防災意識を日々、高めていかなければ「日本が終わる日」が本当にくる可能性も否定できませんよね。

この際、「どうせ来ない」という考えを捨て、一人一人が危機感を持って真っ向からこの課題に挑んでいくしか道はありません。

今回は以上です。

『南海トラフ地震で「日本が終わる日」が本当にくる可能性は・・』でした。

 

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