南海トラフ地震の「揺れる時間」は何分?「揺れ方」はどんな感じ!?

近い将来、必ず来ると想定される南海トラフ地震について、こんな疑問をもったことはないでしょうか。

南海トラフ地震の「揺れる時間」は、何分くらいなのか?

実際の「揺れ方」は、どんな感じで揺れるのか?

南海トラフ地震については、震度や 津波などの想定はよく目にしますが、なぜか「揺れる時間」や「揺れ方」についての情報は少ないですよね。

確かに、どんな揺れになるかなんて予想することは困難です。

しかし、「揺れる時間」や「揺れ方」といったことに思いを巡らせておくことは、とても重要なことではないでしょうか。

なぜなら、いざという時に「どんな揺れ方になるのか」をある程度知らないと、対策はもちろんのこと、心の準備すらできませんよね!?

「こんな揺れがくるかもしれない」と予測しておくことで心構えができ、緊急時の対応が違ってくるはずです。

難しいテーマかもしれませんが、一緒に考えてみましょう。

 

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南海トラフ地震の「揺れる時間」をマグニチュードから予測してみる

南海トラフ地震は「南海地震」「東南海地震」「東海地震」という3つの震源域の連動型地震ですが、

もしこれらの震源域が連動せずに、どれか1つが単独で揺れた場合・・どれくらいの時間、揺れるのでしょう?

実は、この場合、「100秒」ほど揺れることが想定されています。

南海トラフ地震は、単独の震源域が揺れた場合、「2分弱」は揺れそうということですね。

では、3つの震源域が同時に揺れたら?

つまり、最大規模の南海トラフ地震が発生したら、揺れる時間はどれくらいになるのか?

その答えのカギとなるのが、地震の規模を表す「マグニチュード」です。

気象庁は、マグニチュードと「揺れる時間」の関係について、このように述べています。

M7クラス・・・約10秒間

M8クラス・・・約1分間

M9クラス・・・約3分

そこで、南海トラフ地震のマグニチュードはどのくらいが想定されているのか気になりますね。

実は、南海トラフ地震は最大でM9クラスが想定されています。

ということは・・

最大規模の南海トラフ地震がもし来たとしたら、約3分間の「強い揺れ」が継続することになるかもしれないということです。

「強い揺れ」とは明確な指標はないものの、震度5弱程度を指しますが、

そんな強い揺れが3分間も続くとしたら、取れる行動が限られてくることが容易に想像できますね。

さて、ここで疑問なのが、

M9クラスの地震で、過去に約3分間も揺れた「実例」が本当にあるのか・・ということ。

東日本大震災では、何分くらい揺れたのか?

参考までに、2011年3月11日に発生した、東日本大震災の例をあげてみましょう。

東日本大震災は、M9を記録した日本観測史上最大規模の地震ですが、最長でどのくらい揺れていたのかというと・・・

福島県いわき市小名浜で「190秒」・・つまり、「3分10秒」揺れたそうです。

つまり、気象庁が言うように、M9クラスで約3分間揺れるケースは、実例として存在するということになります。

「理論上」の話ではなく、リアルに3分間揺れるということですね。

そこで・・

様々な条件が違うのは承知の上ですが、ひとまず、南海トラフ地震が最大のM9クラスでやってきた場合、「約3分間揺れる」とここでは仮定してみましょう。

南海トラフ地震 = 約3分間の揺れ

その上で、「3分以上の長い揺れの可能性はあるのか?」ということを次項では探っていきたいと思います。

スマトラ沖地震では揺れた時間がどれくらいだったのか?

次に参考にしたいのは、2004年にM9.3を記録したスマトラ沖地震です。

スマトラ沖地震は、最大約50mという信じられない巨大津波が発生し、23万人超の犠牲者を出した史上稀に見る津波災害でした。

さて、この規格外の大地震では、どれくらい揺れの時間が継続したのか。

気象庁の目安では「M9クラスは約3分揺れる」ので、M9.3のスマトラ沖地震は、約3分揺れたはずですよね?

・・・しかし、調査してみると驚きました。

スマトラ沖地震は、震源に近いインドネシアのバンダ・アチェなどでは、「7分間」ほど揺れていたことがわかったのです!

「なんだ、M9クラスの地震で3分間以上揺れてるじゃないか」

・・・こう、思われるかもしれませんね?

でも、東日本大震災とスマトラ沖地震では、震源域の広さが全然違うのです。

地震は、震源域が広範囲であるほど、岩盤が破壊されるのに時間がかかるため、揺れる時間も長くなるという特徴があります。

そこで、両者の震源域の長さを比較してみると・・

スマトラ沖地震は1300㎞。

対して、東日本大震災は500㎞・・。

規模が全然違うんです。

スマトラ沖地震の震源域の長さは、東日本大震災の3倍近くになりますので、それだけ揺れる時間が長くなるわけです。

気象庁によれば、震源域の長さが500~1000km程度あれば、M9の地震が発生する可能性もあるとのことですが、

3.11が最少の震源域の長さでM9クラスの地震を発生させることができたのは、宮城県沖の震央付近での変位量が「極めて大きかった」ことに由来しているようです。

南海トラフ地震の「揺れる時間」は、結局何分なのか?

では、結論に入っていきますが、ここでまず知りたいことは、「南海トラフ地震の震源域の長さがどれくらいあるのか」ということです。

これがわかれば、「何分くらい揺れるのか」という一つの目安になりますよね。

ここでは仮に、南海トラフ地震が3連動した場合を考えます。

その場合、震源域の長さはどれくらいになるのかというと・・

駿河湾から東海地方、紀伊半島、四国にまでかかりますので、最長で700㎞程度。

南海トラフ地震の震源域の長さは、最長で700㎞と仮定します。

ここで、3つの地震の「震源域の長さ」を比較してみると・・

東日本大震災 (500㎞)< 南海トラフ地震 (700㎞)< スマトラ沖地震(1300㎞)

このような関係に。

そして、さらに「揺れる時間」を比較すると・・

東日本大震災 (3分)<南海トラフ地震 (?分)<スマトラ沖地震(7分)

このような関係になることが想像できます。

ここまでくると、南海トラフ地震の「揺れる時間」がだいたい想像できるのではないでしょうか?

当サイトの予測では、南海トラフ地震は最大のM9クラスで発生した場合・・

「3分~4分間ほど強い揺れが持続する」と予測します!

【結論】南海トラフ地震 = 3分~4分間の揺れ

 

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南海トラフ地震の揺れ方は、どんな感じ!?

次に考えておきたいのは、どんな「揺れ方」をするのかということです。

日本で多い地震の種類は大別すると、「直下型地震」と「海溝型地震」の2つ。

この2種類は「揺れ方」が異なり、ザックリ言うとこのような特徴を持っています。

「直下型地震」・・・・縦揺れ

「海溝型地震」・・・・横揺れ

南海トラフ地震は「海溝型地震」に当てはまりますが、参考までに「直下型地震」から、どんな揺れ方をするのかを見ていきましょう。

直下型地震の揺れ方

「直下型地震」の代表的なものには、平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災があります。

「直下型地震」は、陸域の浅いところで活断層がずれることで発生し、甚大な被害をもたらしますが、被害を受ける範囲はある程度限定されます。

下から突き上げるような「縦揺れ」が発生するのが特徴で、屋内では家具が飛び跳ねたり、テレビが飛んだりといった揺れ方をします。

立っているのもやっとで、ほとんど身動きがとれない人が大多数だったようです。

阪神・淡路大震災では6,000人を超える犠牲者を出す大惨事となりました。

そして、亡くなった方達の83.3%が地震発生後「14分以内」に命を落としましたが、原因は、家の倒壊によるものだったそうです。

直下型地震にみられる「縦揺れ」では、建物への被害が大きくなるので、家の耐震化や家具を固定することでしか救えない命もあるということですね。

海溝型地震の揺れ方

さて、次は「海溝型地震」ですが、

代表的なものは、東日本大震災、スマトラ沖地震・・・そして、南海トラフ地震です。

「海溝型地震」は、海のプレートが陸のプレートに潜り込む過程で、引き込まれた陸のプレートが「ひずみ」から解放され、跳ね上がることで起こると考えられていますが(下図参照)、

その特徴は、初めに小さな縦揺れが来て、その後に長く継続して「横揺れ」が発生するということが挙げられます。

横揺れは、その名の通り水平方向の揺れになりますが、

家の中ですと、まるで家の下に「ローラー」を取り付け、左右に激しくスライドさせられているかのような感じです。

家具はグラグラと揺れ、家の中にあるものが次々と散乱していきます。

場所にもよるかとは思いますが、立っていられず地べたに座り込んでしまう人も多いことでしょう。

外では地割れも見られ、割れた地面がパカパカと口を開いたり閉じたりします。

商業施設などでは、商品があちらこちらに散らばります。

ただし、横揺れは、縦揺れよりも建物被害が少なくなると言われており、

東日本大震災の例をみてみると、死者数1万5,895人に対し、建造物の倒壊などで亡くなった人は90人と、割合的には少数派です。

ご存知の通り、3.11は津波による犠牲者がほとんどだったのです。

海溝型地震の脅威は、激しい揺れだけではなく、津波にこそあるということですね。

南海トラフ地震では、東日本大震災よりも震源地が近く、震源域も広範囲になることが想定されています。

このことから想像できるのは、経験したことのないような揺れの強さはもちろん、長期的な揺れ・・そして、驚異的な津波が襲うということです。

この難から逃れるためには、長く続く強い横揺れから身を守るとともに、津波にも備えなければなりません。

我々が今できることは、家の耐震化、家具の固定、防災グッズをそろえること。

これらは命に直結する問題なので、何の対策もしていない場合は、早急に手を打つべきです。

また、地震発生後、どこに避難するかを家族と話し合い、「事前に決めておく」ことも大切。

南海トラフ地震が発生してしまったら、あわてて家族会議をすることはできませんよね。

準備をしっかりすることで、日頃の防災意識も高まります。

大切な命の問題ですので、「あの時、こうしていれば」ということのないようにしたいものです。

 

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