南海トラフ地震で「危ない県」ワースト10

南海トラフ地震で「危ない県」といえるのはどの県なのでしょうか?

本来、そこにお住いの方々のお気持ちを考えれば、「危ない県」など書きたくはありませんが、

今後、かなり高い確率でやってくるとされる南海トラフ地震がどういった地震なのか知るためにも、敢えて今回は「南海トラフ・危ない県ワースト10」を書くことにしました。

その趣旨は、敵を知って、しっかり備えるということです。

ですので、これから発表する県にあなたのお住いの県が含まれていたとしても

マイナス思考に陥るのではなく、「どう備えるべきか」ということを建設的に考えていきましょう。

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南海トラフ地震は津波の被害が甚大!

まず、初めに書かなくてはならないことは、南海トラフ地震の特徴です。

南海トラフでは歴史上、繰り返し巨大な「海溝型地震」を発生させてきました。

海溝型地震の被害の特徴は「津波」によるものですが、東日本大震災の時の津波とは、その特色が異なります。

キーポイントとなるのは津波の「到達時間」です。

3.11で大津波が三陸沿岸に到達したのは地震発生から約30分後でしたが、

南海トラフ地震では震源域が陸域にかかるため、早いところでは5~10分前後に大津波が沿岸に到達すると考えられています。(最短2分と予測される地域も)

つまり、地域によっては地震が発生してから避難できる時間が極めて短いということが言えるかと思います。

揺れたら、身の安全を確保していかに高い場所へと移動するかが大切になってくるということですね。

今回選別した「危ない県ワースト10」は津波到達時間の速さと、死者数をトータルで考慮して挙げていきたいと思います。

南海トラフ・危ない県ワースト10

早速「南海トラフ・危ない県ワースト10」を発表していきます。

以下の内容は有識者会議での想定を基に、当サイト独自のランキングとなってますので、ご了承ください。

また、あくまでも専門家の予測から導き出したものです。

仮に南海トラフ地震が発生した際には、必ずこの通りの結果になるとは限りませんので、参考材料の一つと捉えていただけるとありがたいです。

それでは、心の準備ができましたら10位から順に御覧ください。

10位・大阪府

南海トラフ地震発生の際、大阪府での死者数想定は最悪で8000人弱と予想されています。

しかし、津波到着時間の予想では、大阪市で1時間50分と比較的余裕があるため、地震発生後の行動が結果を左右すると言えそうです。

ぜひ、この機会に地域の防災について学んでいただければと思います。

また、大阪府以外に10位を挙げるとすれば、

東京の新島村、大島町です。

というのも、地理的な問題で津波到着時間がそれぞれ12分、20分と短かく、避難する時間が少ないのが特徴です。

十分な対策を講じる必要があるでしょう。

(東京都の津波到着予想は3時間6分。死者数予想は最悪で1500人。)

9位・愛媛県(宇和島市)

愛媛での死者数は最悪、1万2000人とみられています。

中でも宇和島市は津波到着時間が29分と予測されており、13メートルの津波が襲うことが想定されています。

時間的に余裕があるとはいえないですが、事前の備え、日頃から心の準備をしておくことで、災害時の対応が大きく異なってくるのではないかと思います。

「備え」に関しては、防災グッツ・食料・水などの備えも重要ですが、それに加えて「巨大地震が発生したら、自分はどう動くのか」ということを日頃からシミュレートしておくことも大切です。

ちなみに宇和島市は、規模や条件の違いこそあれ、津波が3.11の時とほぼ同じタイミングで到達する予測がされているので、

この機会にネット検索や書籍などで3.11生還者の体験に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

生の体験ほど役立つものはありません。

8位・大分県(佐伯市)

大分県では死者数が最悪1万7000人の想定がされています。

佐伯市では15mの津波が18分という短時間で来襲するとみられているので、ご家族と「大地震が発生したときの行動の仕方」について、事前にしっかり打ち合わせすべきだと思います。

危険エリアや、避難所の場所も調べておきましょう。

なお災害時は、間違っても海の様子を見に行ったり、家へ貴重品を取りに行ったりしないことです。

3.11でも、家に物を取りに戻ったまま帰らぬ人となってしまった例もありますので、まずは命を守ることを優先し、とにかく「高いところ」に逃げましょう。

7位・愛知県(豊橋市)

愛知県が7位。

最悪、2万3000人が亡くなると想定されています。

豊橋市では19mの津波がわずか9分で到達する恐れがあり、十分な警戒が必要です。

安全な場所まで走って何分かかるのか?

そこまで最短で行くには、どういった経路で行くのか?

・・・これらの綿密な事前調査が必要になってくると思います。

机上で考えるだけではなく、実際に足を使って体験してみましょう。

また、少しでも時間を確保するために、スマートフォンで緊急地震警報の通知を受け取る工夫をするのもいいと思います。

震源地に近い場所や直下型地震の場合、速報が間に合わない場合もあるようですが、うまくいけば約10秒前にはお知らせが届きますので、ぜひ活用していきましょう。

緊急時は「たかが10秒、されど10秒」です。

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6位・徳島県(美波町)

6位は徳島県です。

死者は最悪で3万1000人(推定)。

美波町の津波は24mもの高さが予想され、これが12分後に来るとみられています。

・・・ここで、「24mの津波」と言われても、いまいちピンとこない方のために、比較材料を掲載しますね。

下の画像は、銀座ソニービルの壁面広告なのですが、

これは、3.11の時に岩手県大船渡市で観測された津波の高さ「16.7m」を赤いラインで示したもの。

下に人が何人か写っていますが、赤いラインと高さと比較してみてどう思われましたか?

多くの方が、「かなりの高さだ」と感じるはずです。

しかし、美波町の津波想定は24mですので、この画像の赤いラインより、7メートルほど高いことになってしまいます。(最悪の場合)

正直、そんな高さの津波が襲ってくるなどイメージが湧きませんが、

南海トラフ地震では最悪の津波高が襲ってくることを想定し、できるだけ高い場所へ避難するしかありません。

5位・宮崎県(日南市)

宮崎県は最悪の場合、死者数4万2000人が想定されています。

日南市では、14mの津波が16分後に来襲(想定)。

先ほどの徳島県(美波町)の津波高には及びませんが、共通して言える注意点として「津波がやってくるのは一度では終わらない」ということが挙げられます。

しかも第一波が最大とは限らないので、それも考慮に入れて、できるだけ高いところへ避難するしかありません。

一時避難用の非常持ち出し袋(リュック)や防災グッツを日頃からしっかりと用意し、すぐに持ち出せるよう工夫しておきましょう。

4位・三重県(尾鷹市)

三重県の尾鷹市では4分後に17mの津波が襲うとみられています。(想定)

先ほどの銀座ソニービルの壁面広告と同じ高さですから、

最悪の場合、3.11の時に観測された津波高と同等の可能性があるということですね。

三重県での死者数想定は最悪で4万3000人

三重県の特徴は、国内でも活断層が特に密集する地域で、過去には南海トラフを震源域とする地震が繰り返し発生してきた歴史があります。

・1605年(慶長9年)の慶長地震・・・M7.9

・1707年(宝永4年)の宝永地震・・・M8.6

・1854年(安政元年)の安政東海地震安政南海地震・・・M8.4

・1944年(昭和19年)の昭和東南海地震・・・M7.9

・1946年(昭和21年)昭和南海地震・・・M8.0

その間隔はおよそ100年~150年

内閣府の防災情報によりますと、三重県ではほぼ全域が「防災対策強化地域」に指定され、防災強化に励んでいるようです。

今後も、更なる強化を期待したいところですね。

3位・高知県(室戸市)

南海トラフ地震が発生した場合、高知県は死者数が最悪4万9000人です。(想定)

また、室戸市では津波が24mに、黒潮町では34mに達する可能性があります(想定)。

津波高が非常に高いことに加え、室戸市の津波到達時間は「3分」と考えられており、揺れていて身動きできない時間を差し引くと、避難につかえる時間が極めて少ないということが言えると思います。

しかし、「もうだめだ」とあきらめてはいけません。

これらはあくまで「最悪の想定」

決してこの数値通りになるとは限りませんので、一つの可能性として日頃の防災に役立てていただけたらと思います。

2位・和歌山県(串本町)

2位は和歌山県(串本町)。

実は「南海トラフ・危ない県」の1位にするべきか迷っていましたが、結局2位にしました。

迷った理由は、

和歌山県(串本町)の津波到達時間が全国で最短だったからです(有識者想定)

やはり、逃げる時間が少なければ少ないほど緊急性が増します。

しかし、死者数(想定)の面からみると、これから1位に挙げる県のほうが3万人も多く(想定)、トータル的に見て判断しました。(命の重さは数では量れませんが)

ちなみに、串本町の津波到達時間は最速の「2分」です。

南海トラフ地震が発生し、最悪、この数値通りになってしまった場合、

「揺れたと思ったら、すぐそこに津波」という極めて過酷な事態になってしまいます。

非常に厳しいとは思いますが、今後も厳重な対策を施していくしかありません。

1位・静岡県(沼津市)

静岡県は死者数が最悪10万9000人とみられています。

実際に南海トラフ地震が発生した場合、これほど死者数を出すかはわかりませんが、有識者想定では全県中最多です。

地理的な条件を考えると、ある程度の覚悟を持って真剣に考える必要があると思います。

静岡県は、極めて短時間で津波が来襲することが予測され、

沼津市⇒4分後(10mの津波)、

静岡市⇒4分後(13mの津波)、

磐田市⇒5分後(12mの津波)、

といった想定がされてますので、

仮にこの通りの結果になってしまった場合、避難が非常に困難になる可能性があると言わざるをえません。

よって、南海トラフ地震における死者数最多、また、津波到達時間の短さから判断して、静岡県がワースト1位と判断しました。

静岡県の防災対策は今後、より一層工夫していかなければならないと強く感じます。

過去の地震に学び、知恵を振り絞ってこの困難を乗り切っていきましょう。

 

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