家の中で地震が起きたら何が必要?体験者、専門家、2つの視点から学ぶ!

もし仮に今日、あなたの住む地域において大地震が発生したとしたら。

その時、あなたは「どこ」にいますか?

車や徒歩での移動中ということも考えられますが、

おそらく建物(家の中、会社)にいる可能性が高いのではないでしょうか。

 

今回は、「家の中で地震が起きたら」または「会社で地震が起きたら」

というシチュエーションで、そのとき何が必要となり、

またどういった行動をとればいいのか、ということを考察していきますが、

特に次の「2つの視点」から書いていこうと思います。

 

①被災者が考えた「必要なこと」

②専門家が考えた「必要なこと」

 

大地震を経験された被災者が語る教訓。

これに勝るものはないですが、貴重な体験をされたとはいえ、

彼らの多くは防災の専門知識が豊富というわけではないはず。

 

ですので、これを補うためにプロである専門家の意見も取り入れて

、より防災知識を強化できるように記事を書きました。


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本サイトは、今後必ず来ると考えられている巨大地震、

「南海トラフ地震から命を守る」というのがテーマです。

 

したがって、「家の中で地震が起きたら」という設定で、

最大震度7の激しい揺れや、津波が家を襲った場合も

想定しなくてはいけません。

 

家屋の下敷きになるケースだって十分ありえますし、

火災が発生する可能性だってあるでしょう。

様々な面で日常ではありえないことの連続になるはずです。

 

「防災知識」と「事前の備え」は救えるべき命を救い、

その後の結果を大きく変える。

 

「あのとき、用意しておけば」

「もっと知識を学んでおくべきだった」

そう後悔しないためにも、大事な大事な命の問題ですので、

ぜひ真剣になって、一緒に学んでいきましょう!

 

 

 

  • 家の中で地震が起きたら何が必要か?

まず、激しく揺れることによって家の中はどういった状態になるのか?

また、どういった危険を伴うのでしょうか。

以下は、大変な思いをして生還を果たされた

被災者男性のお話です。(3.11の体験談)

 

一度も経験したことがない、本当に恐ろしい揺れ。

うちが潰されるんじゃないか、死んでしまうんじゃないかという。

プリンタやパソコン、本棚とかレコードとか、ぜーんぶ(崩れてきた)。

前にも進めない。早く止まってくれないかと思っていたが、本当に長いんですね。

 

これらの体験談に共通するのは以下のことです。

「その場に立っているのがやっと」

「部屋にある家具が次々倒れてくる」

 

ここでは実際に、阪神淡路大震災を例にして

「震度7の威力」をその目で確かめてみましょう。

 

≪阪神淡路大震災≫

 

動画は地震発生時のコンビニ店内の様子ですが、

凄まじい揺れで、あらゆるモノが散乱しています。

確かに、人も立っているのが精一杯といった感じですね。

 

そして、これが一般家庭で発生したとなると、

家具の下敷きになる可能性も十分考えられますが、

事実、東日本大震災などの大震災においては、

家具転倒で命を失うという例が多数あったようです。

 

また、総務省消防庁の調査によると、

阪神淡路大震災の時は、亡くなった約6400人の方の

83.3%は、倒れた家具や家の下敷きによる圧迫が原因で、

発生後15分以内に命を落とされています。

 

ですから、自分の命を守るため、家族の命を守るためには、

まず「家具転倒の脅威」を回避せねばなりません。

 

「地震が起きたらどう動くべきか」

確かに重要なことです。

ですが、それ以前に今すぐ始めるべきことは「家具転倒・防止策」です。

ここからすでに大地震との勝負が始まっていると言っても過言ではありません。

今後、巨大地震はいつ起きてもおかしくないと言われていますので、

来たるべき地震に備え、今からリスクを最小限にしていくことが

重要課題となってきます。

 



 

 

  1. まずは地震発生前に家具転倒を防止する!

家具転倒防止ついては「東京都防災ホームページ」の中で

以下の注意喚起をしています。

 

≪安全性を確保する≫

  • 寝室、幼児・高齢者のいる部屋にはなるべく家具を置かない。

  • 部屋の出入り口付近や廊下、階段等に物を置かない。

  • 地震時の出火を防ぐため、火気の周辺に家具を置かない。

  • 家具の上にガラス製品等壊れやすい物を置かない。

 

≪家具の正しい設置・使用を行う≫ 

  • じゅうたんや畳に背の高い家具を置かない。

  • 重い物を下の方に収納し、倒れにくくする。

  • 前のめりより、後ろもたれ気味に置く。

 

「たかがマニュアル」と侮るなかれ。

大地震が発生すれば、家具は凶器と化します。

そうならないためにも、早速、上記の「家具の正しい設置」を

実施していきたいですが、安全性をさらに確保するためには

東京都防災ホームページでも推奨する「転倒防止用具」による

固定が必要になってきます。

(「防災グッズ」とも呼ばれるものですね。)

 

 

≪転倒防止用具について≫

 

「転倒防止用具」(地震対策グッズ)には様々なタイプがあります。

 

「L型金具」

L型金具・総務省消防庁

 

「ベルト式、チェーン式」

総務消防庁・ベルト式

 

「ポール式」

総務消防庁・ポール式

 

「上下式ユニット」

総務省消防庁・上下式ユニット

※高さを調節しながら天井との隙間を埋める。

 

 

しかし、天井と家具の隙間を埋める「ポール式」(突っ張り棒)は、

取り付け方を誤ると地震時に天井を破壊し、「てこ」の応用で

家具転倒を加速させてしまう可能性がありますので、

本サイトではオススメしません。

 

実施したいのは次の3つのいずれかです。

 

「L型金具」

「ベルト式、チェーン式」

「上下式ユニット」

 

同時に設置すれば安全性がよりアップします。

他にも、家具と天井の間にカラーボックスなどの

収納家具を挟み込む方法もあるので、ぜひ

参考にしてみてください。

 

「L型金具」の注意点ですが、ねじ止めする際には

「桟(さん)」にしっかり刺さるように固定することが

肝となります。

桟

 

図のように、「桟」は部屋の壁裏にある木材で、

この桟がない壁面にねじを打ち込んだ場合、

強い揺れに対しては、簡単に抜ける可能性が

ありますので、ご注意ください。

 

なお、桟の探し方はドライバーの柄の部分でコツコツと

壁を叩いて、固い音の場所を見つけるという方法があります。

 

これら「転倒防止用具」の取り付けを、先ほどの

「家具の正しい設置」と並行して実施していくわけですが、

一度に行うことはなかなか大変だと思われます。

 

そこで、対策を実施する部屋の優先順位ですが、これは、

あなたや家族の「滞在時間の長さ」で判断してみてください。

 

おそらく、「寝室」⇒「リビング」⇒「台所」といった

具合になるかと思いますが、

特に、就寝中の大地震は完全に無防備になってしまうので、

寝室は、できるだけ最初に防災対策をしたいところです。

 

さて、色々と見てきたわけですが、正直なところこれらの

作業は多くの方が面倒に感じるかもしれませんね。

多忙で時間のない方もおられることでしょう。

 

しかし、この「ひと手間」が最悪の事態を回避するかも

しれないことだけは覚えておいてください。

 

3.11の被災者の中には、震度6強の揺れにもかかわらず、

転倒防止用具を使用していた場所が「100%無事」で、

何もしていなかったところは「ほぼ全滅」という

体験談を持つ方もおられましたので、

苦労の見返りはかなり大きいと思いますよ!

 

※「転倒防止用具」については、もう少し詳しく書きたかったのですが、

記事のボリュームの関係上、ここでは簡単に説明させてもらいました。

正しい取り付け方の詳細は、別記事で取扱いたいと思います。

 

※また、家の倒壊を防ぐための知識も必要ですね。

これも「建物の耐震」に関する記事にて別途扱っていきます。

 


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2.大地震発生後、取るべき行動で「結果」が変わる!


ここまで「事前の備え」について見てきましたが、家の中で大地震が

発生したら、具体的にどういった行動をとればよいのでしょうか?

実際、震度7の地震が起これば、多くの方がパニック状態になるでしょう。

また、「凍りつき症候群」といって、予期せぬ事態に放心状態なる方も

少なくありません。

 

しかし、大地震発生後に決め手となるのは「直後の行動」といわれています。

「そのとき、どう動くか」

その判断があなたの運命を左右するかもしれないのですから、

地震発生後に初めて「どう動くか」を考えるのではなく、

日頃から、大地震を想定したミュレーションをしておくことが

大切であると言えます。

 

さて、この項では先に述べたように、以下の「2つの視点」から

防災について考察していこうと思います。

 

 

①被災者が考えた「必要なこと」

被災者が考えた「必要なこと」として参考にしたのは、

3.11の被災者が地震後に作ったという手作りの「防災ノート」。

リアルな体験から生まれたこのノートからは、生き残るための

教訓が学べます。

 

②専門家が考えた「必要なこと」

専門家が考えた「必要なこと」としては、防災・危機管理の

第一人者で防災アドバイザーの山村武彦氏を始め、

その道のプロの方々の意見を総合的に参考とさせて

いただきたいと思います。

 




 

 

[家の中で大地震!そのとき取るべき行動は?]

地震発生時の対応として、最初にやるべきことは何でしょうか?

被災者の「防災ノート」には、本格的な揺れに入る前の

初期微動時のアクションとして、こんなことが書かれていました。

「ドア・窓を開けて避難通路を確保」

「コンロやストーブの消火」

緊急地震速報が耳に入ったとき、または地鳴りや小さな揺れを

感じるような初期微動では、大地震を想定して瞬時に上記の

準備をするのだそうです。

 

そして、本格的な揺れに入ったら、頭上を注意しつつ、座布団などで

頭を守りながら、「テーブル」や「庭の斜面」に一時避難する。

・・・・・ここまでが被災者が考えた「必要なこと」です。

 

 

対して、専門家の意見ですが、

防災アドバイザーの山村武彦氏も「防災ノート」同様に、

揺れを感じたらまず、座布団やクッションで頭を守ることが

大切と伝えています。

頭に強い衝撃を受ければ避難は困難になりますから、

まずは「命を優先」するということですね。

すべては、そこからです。

 

そして、もう一つ「防災ノート」の意見と一致していたのは、

直ちにドアをあけて、避難通路を確保するということ。

 

つまり、地震発生後には閉じ込められるリスクを回避することが、

いかに重要かということです。

 

ただ、仮に閉じ込められた場合でも、数時間後に救出される

ケースは確かにありますが、この状況で危惧されるのは

火災やガス漏れが発生した場合です。

津波が襲ってきた場合も同様ですが、閉じ込められては

もう逃げられません。

 

防災アドバイザーの山村氏は、「避難通路を確保する」という

以外の意味においても、避難時にドアに向かうメリットを述べています。

それは、玄関という場所が戸建やマンションに限らず、

一番の「安全ゾーン」であること。

その理由は、「狭い割に柱が多い」ということだそうですが、

災害現場を50年間見てきたという山村氏は、家が倒壊しても

玄関だけは残ったという例を多く見てきたそうです。

 

玄関が比較的、安全だということはわかりました。

 

では、被災者の「防災ノート」に書かれていた

「テーブルの下に避難」という行為は正しいのでしょうか?

 

小学生のとき、防災訓練で机の下に避難することを

教わった方も多いかと思いますが、

山村氏は、机の下などに身を隠す行為に対して、

転倒落下物により閉じ込められる危険性を指摘しています。

 

ただし、ほかに避難する余裕がない場合、それしか方法がない場合は、

「机の下に隠れる」行動で問題ないとのこと。

 

要は、「地震⇒机の下に隠れる」という決めつけに縛られると、

閉じ込められるリスクを背負うことになるということです。

地震発生時には臨機応変の対応が求められるということですね。

 

さて、次に消火に関して。

この問題についてはどうすればよいのでしょうか?

被災者の「防災ノート」には、初期微動の段階でコンロや

ストーブの消火をすることが書かれていました。

 

しかし、山村氏はこのように述べています。

 

「調理している途中なら、ともかく火を消す。

それ以外は、揺れが収まってからでも遅くありません。」

 

少し意外に感じましたが、どういうことかというと、

遠くにいるのに、揺れている最中にわざわざ火を消しに

行くことはないということです。

 

最近のガスコンロは揺れを感知すると、ガスが遮断される

システムになってるものが多いのです。

したがって、近くにいればもちろん火を止めますが、それ以外は、

揺れが収まってからでよいとのことでした。

(これについては確認が必要ですが・・・)

 

また、キッチンにはわれものや包丁、電化製品など、地震発生時に

凶器となるものが多くあるので、揺れが収まるまで近寄らないのが吉です。

キッチンは「危険地帯」と心得ましょう。

 

次は、大地震時の津波発生について。

 

 

[大地震後に津波が来たらどう動くべきか?]

東日本大震災においては、約2万人の犠牲者のうち、津波が

原因で亡くなられた方は「9割強」にも達します。

今後、必ず来ると想定されている「南海トラフ地震」も津波の

被害が特に懸念されていて、3.11以降は国が指定する

特別強化地域にある公共施設などを高台移転するなど、

対策を講じてきたようです。

 

「津波が来たらどう逃げればいいのか?」

この問題を考える前に、初めに知っていただきたい事実が

あります。

 

以下は3.11の被災者が避難時に「津波情報を把握していた割合」

ですが、気象庁のアンケート調査によればこのような結果が出ています。

 

<津波を把握していた割合>

「福島県」・・・43%

「宮城県」・・・53%

「岩手県」・・・51%

 

およそ半分の人しか津波情報を把握していません。

また、犠牲になった方々で「把握していなかった人」も含めると

さらにこの割合は大きく変わってくると想像できます。

 

このことから、まず「情報を知る」ということの大切さが

痛感できますが、気象庁が発する「緊急地震速報」は

テレビ、ラジオ、携帯電話、スマートフォン、専用受信機などで

伝えられますので、まずはこれら媒体をしっかり確保することが

重要になってきます。

 

ちにみに「津波情報」が発表されるのは地震発生から2~3分ほどです。

以前、津波は「数値」で表されていましたが、3.11の教訓を生かし、

非常事態であることがすぐ伝わるように、「巨大」「高い」などの

表現に変わりました。

 

問題は、ここで「巨大な津波が来る」と発表された場合どうするかと

いうことです。

 

3.11のときは、津波が三陸沿岸に到達するまでの時間が地震発生から

30分ありましたので、津波警報発表後に避難する時間がまだありました。

しかし、「南海トラフ地震」の場合では早いところで地震発生後5~10分と

想定されています。

津波情報が出るのは地震発生後2~3分ですから、地域によっては

避難する時間が極めて少ない・・・・・。

 

先ほど、「津波情報」を知ることの大切さについて書きましたが、

基本はそうでしょう。

しかし、南海トラフ地震の場合は「津波情報を聞く⇒逃げる」では

遅い可能性もがあります。

 

「津波情報」を待っていたら逃げ遅れるかもしれない。

場所によっては、ほとんど時間がない。

 

ですので、地域によっては「揺れたらすぐ高い場所に避難する」

というくらいの心構えでいないと、この難を乗り越えるのは困難である

かもしれません。

 

「南海トラフ地震が来た!」

 

そんな激しい揺れが来たら、真っ先に身の安全を確保しながら

玄関に直行し、避難経路を確保してから高台に急ぐ。

 

ここでは貴重品やその他もろもろの執着は捨て、

自分や家族の命だけを救うことに意識をフォーカスしてください。

 

「津波情報」を待たずして、高台に逃げた後、もし津波が来なかった

としても、失うものなどありません。

来たるべき日のための「予行訓練」になるだけです。

 

「南海トラフ地震」は、とにかく津波に要注意。

日頃から、避難するべき場所をしっかり家族と事前に打ち合わせし、

決めておくことが重要です。


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